2025.02.24
おかげさまで昨日、オペラ「カルメン」の出演が無事に終了しました。
実質、年明けから2ヶ月足らずの短い時間でしたが、大変濃い時間を過ごさせていただきました。
私が育ったバレエ環境は老舗のバレエ団の下であり、また当時の団長はスペイン舞踊専門の方で、私の子供の頃から公演や発表会の最後に必ず忘れもしない「白い花」というフラメンコをおどっていらっしゃいました。
正直、子供の頃はやはりチュチュやトゥシューズに憧れ、それは楽しいものではありませんでしたが、
団長の背中、眉間にシワをよせた厳しい顔、床を叩く足のリズム、全身で翻す大きな白いスカートは、鮮明にこの目の奥に焼き付いています。
そのような環境のもと、スペイン的なキャラクターは自然に学べていて、子供たちにそのような作品やニュアンスを伝えることは、私にとっては苦痛ではないことでしたので、特に構えることはなかったのです。
今回このご縁を得、4幕冒頭ではフラメンコダンサーを振り付けました。また私には関西で活躍していたフラメンコダンサーの友人もいて、それが単にスペイン舞踊でおわるものではないことは知りながらも、
バレエ専門の私にとっては、やはりそこに「何となくフラメンコ」という軽率で失礼な思いを持っていたのだと思います。
もちろん、このお仕事を承ってからは改めてフラメンコのニュアンスを勉強し、よりフラメンコのエキスを、、と手を加えて参りましたが、
あのしなやかな手首の動きや何かを訴えるような全身の表現は、メンバー全員には容易いことではなく、まだまだ不充分な基礎の乏しさに落胆し、一朝一夕で叶うわけもない無理な要求をメンバーにぶっつけるイライラの日々が続きました。
しかし、何とか日に日に「•••らしく」なっていき、振り付けたイメージに近づいてくれたこと、嬉しく思います。
変わって、煙草工場の女工の喧嘩の場面ややさぐれたジプシー女の場面は、実に人間的で、人物の理解と自身の心の持ち方で、どんどん近づいていくように見えました。
もちろん、心がヒートアップし、ちょっとやりすぎではなかったか?
と思うところは、やはり基礎の身体の追求に今後の期待がかかるところです。
プロには妥協はありませんが、
とりあえず、よくやったと思います。
この道、プロフェッショナルとして歩む者ばかりの結成ではないメンバーにしては、これ以上もこれ以下もなかった、と現在ある達成感の中、私は、すっかりファンになってしまったホセ役の松本薫平さんはじめ、皆さんの素晴らしい歌声の余韻に本日も浸り、また次に続く、フェスティバル、発表会へと駒を進めます。
皆さんおつかれさまでした。
そして、感動をありがとうございました。




